南アルプスエリアの住みやすさ

南アルプスエリアから都心へのアクセスは、意外と近く、特急列車で90分程度です。高速バスの停留所も複数ありますので東京へ出る手段は豊富です。マイカーを所持しているのであれば、「須玉IC」「長坂IC」「小淵沢IC」の3つのインター・チェンジがあるため、さらにスムーズに移動できるでしょう。観光列車として運行している小梅線では高原列車で雄大な富士山や甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳などの美しい景観が臨めます。
ただし、エリア内での交通網は充実しているとはいえませんので、住むのでしたらマイカーを所持している方が良いでしょう。

買い物に関しても、マイカーでの移動が主体になっています。コンビニはあってもスーパーは近くにない、という住民の声が多く、買い物に不便に感じている人も少なくないようです。駅前や中心部には、商業施設や公共施設が充実していますのでマイカーがあればそれほど不便ではありません。
免許をもっていない、車を一台も所持していない状態であれば、移住前に取得し、準備しておくことをおすすめします。

北杜市は、「子育て世代に魅力あるまちづくり」を目指して様々な支援を行っています。子供の医療費助成やチャイルドシート補助金、おむつ支給などの経済的支援をはじめ、子育てに関する情報交換や相談ができる場「つどいの広場」や就学前に親子で集える「ひよこルーム」など子育て中に孤立しない居場所もあります。保育園や学校も充実しています。

北杜市・アルプスエリアの医療施設は、小児科や歯科、眼科、内科などの個人病院が充実してる上に、総合診療を行う市立病院もありますので医療面では安心です。鍼治療や保険適応の整体院も数多くあります。ほとんどの病院が休みである木曜日にも診療してくれる病院もあります。ただ、近所に病院がなく、車で通わなければならないエリアもありますので良く調べましょう。

北杜市・南アルプスエリアは、美しい自然があり、移住者支援や子育て支援などの公的な支援が充実しているなど、移住にするにあたって魅力がたくさんあるエリアですが、基本的に車を所持していないと買い物や病院などの移動が不自由になっていることが住みにくいポイントと言えます。また、エアコンが必要ないほど夏が過ごしやすいということは、逆に冬の寒さは厳しく積雪も多いので雪への対策をしなければなりません。
山梨県は下水道ではなく浄化水槽が設置されている地域も一部あり、移住する前にどのエリアに住むか慎重に選ぶことをおすすめします。

北杜市・南アルプスエリアは、地元産の美味しい食材があり、四季折々の美しい自然を楽しめるなどの理由で「住みたい街」としても人気の高いエリアです。移住者支援や子育て支援も充実していますので、マイカーを所持していれば暮らしやすいと言えるでしょう。
しかし、積雪対策や下水道の整備が遅れている地域があるなど、都心部ではあまり見ないデメリットもありますので、住むエリアの選択は慎重に検討することをおすすめします。