注文住宅の流れ

注文住宅を建てる際は、「どんな場所に住みたいのか」「譲れない条件は何か」などを思い描くのがスタートです。具体的な条件を挙げることで、より理想に近い家づくりが進めやすくなります。イメージを明確化するには、今住んでいる家の不便なところを挙げるのもおすすめ。住みたい環境や家のイメージだけでなく、予算の明確化も大切です。

同じ土地は二つとないため、家を建てる土地探しは難航しがちです。期限を設ければ、購入決定がしやすくなります。土地を選ぶときに大切なのは、どんな土地に住みたいのかのイメージです。例えば住みたいエリアや子育て環境が良い土地などに絞ると、選択肢が狭まります。予算や希望の広さなどを不動屋さんに事前に伝えれば、土地をより探しやすくなるでしょう。

土地・建物の予算を組みます。住みたい環境や年収によって左右されるでしょう。予算を組んだら住宅ローンの検討です。金利を比較するため、複数の銀行で住宅ローンの仮審査を受けるのがおすすめ。審査に必要な期間は、1週間から3週間程度です。

注文住宅は、好きなデザインの家を作れるのが魅力。家族構成や年齢などを考慮しつつ、建てたい家をイメージしていきます。窓の数で日当たりも変化し、部屋の用途で間取りも変わるでしょう。駐車場の数なども明確化すれば、施工会社との打ち合わせもスムーズです。

住みたい土地や建物の大まかなデザインが決まったら、施工会社の決定です。ハウスメーカー、工務店、設計事務所から選択します。それぞれ得意分野があるので、作りたい家に合わせて選びましょう。施工会社が決定したら、これまで決めたラフプランや見積もりをさらに詳細にしていきます。

土地の売買契約、プランと見積が確定すれば工事の請負契約の締結です。一般的に施工費用など家の引渡し前に発生する費用は、分割で支払います。しかし土地と建物のローンを一緒に出来なかったり、自己資金が足りなかったりする場合があるでしょう。そんな時は、住宅ローンの融資実行前にまとめて返済する「つなぎ融資」を利用できます。

土地を購入し建物のプランも決まれば、まずは建築確認申請をします。建築確認申請とは、計画が法律に違反していないかどうかの専門機関によるチェックです。申請が通れば、次は住宅ローンの正式な審査に進みます。建築会社が代理で行ってくれる場合もあるので、事前に確認をしてみましょう。住宅ローンの金利は、固定金利と変動金利の2種類があります。

請負契約が進み、プランに問題がなく建築確認認証が認められたらいよいよ着工です。地鎮祭や棟上げ式、ご近所への挨拶など施工中にもやることがあります。現場にも頻繁に足を運んで、職人さんと交流するのもおすすめ。気持ち良い関係を築くことで、より満足のいく家づくりが実現します。

家が完成すれば、いよいよ引き渡しです。その前に家に不備がないかを業者と一緒に確認する完成立合いがあります。壁や柱に傷はないか、備え付けの家具はきちんと動くかをしっかり確認しましょう。第三者機関による「完了検査」も通過すれば、手続きは終了です。鍵を受け取り、新生活がスタートします。